ヘッダ背景

当院で経験した特殊事例

メタノール・エチレングリコール中毒事例(急性中毒の事案)

意識障害で、当院に救急搬送された。薬物中毒を疑って中毒センターに分析依頼したところ、致死量に達するエチレングリコール濃度とメタノール濃度が検出された。
急性メタノール・エチレングリコール中毒と診断して血液浄化療法を開始し、50%エタノールとホメピゾールの投与も開始した。数日間にわたる透析終了後、全身状態は徐々に安定し、独歩退院した。

労災事故事例(労災事故での救命事案)

工場内作業中、産業廃水槽に転落し腹部打撲しショック状態であった。救急隊、レスキュー隊が出動すると同時に、ドクターカーも要請に応じて出動した。
救出後、レスキュー隊が除染し、医療処置を開始した。病院到着時には出血性ショックであったため、すぐに、緊急手術を実施し止血処置を行った。術後、全身状態は改善し、化学熱傷加療目的に他院転院となった。

多数傷病者受け入れ事例(労災事案)

工場内でガスによる化学災害が発生し、十数名がほぼ同時に来院するとの報告が受けた。
CBRNEによる多数傷病者災害として、院内災害対策本部を立ち上げつつ、ゲートコントロールと除染スペースを設置。乾的除染実施後、ただちに救急外来での診察対応を行った。
呼吸困難感や徐脈を呈した数名を集中治療管理、そのほか軽症患者数名が一般病棟での入院となり、全員が合併症や後遺症なく社会復帰した。

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