ヘッダ背景

病院機能評価認定について

患者さん・ご家族の方へ

病院機能評価とは

病院機能評価とは、病院の質向上を目的として、病院で提供されている診療やケアについて、日本医療機能評価機構が中立的、科学的・専門的に評価を行う審査のことを言います。

病院の質を向上させ、国民が安全・安心な医療を受けられる環境を整備することを目的としています。

評価項目は多岐にわたり、病院全体の運営・管理がなされているか、適切な医療が提供されているかの判断ができる指標の一つです。

認定項目について

 主たる機能:一般病院2

 機能種別版評価項目3rdG:Ver.3.0

 認定期間:202559日~203058日

 (訪問審査日:20241017日~20241018日)

 

 

 

 

 

 評価項目

地域の医療機能・医療ニーズを把握し、他の医療関連施設等と適切に連携している【1.2.2】

地域の医療ニーズを把握し、医療関連施設等との連携推進を図るため、前方連携担当として医療連携課、後方連携担当として入退院管理部を設置している。また、院内に地域医療支援病院運営委員会を設置し、年4回協議を行っている。登録医療機関は225施設あり、登録医・健和会合同運営会議を年4回開催するとともに、医療関連施設と地域医療懇談会を年1回開催している。さらに、医師会と年4回の会議を開催するなど、在宅医療後方支援病院として密に連携を図っている。前方連携の取り組みとして、医師、看護師、事務職が定期的にクリニックを訪問する活動を行い、返書も退院チェックリストや外来一覧表を作成・点検のうえ管理している。在宅復帰は、社会福祉士2名がケアマネジャー等と連携して高齢者を対象に取り組んでいる。医療機器の共同利用制度を設け、ホームページや病院パンフレットで案内するとともに、2024年にオンライン検査予約システムを導入して利便性を高め、共同利用を促進している。救急を除く紹介率は97.5%、逆紹介率は131.2%であり、多部門・多職種が一体となった地域連携の取り組みは、高く評価できる。

栄養管理機能を適切に発揮している【3.1.4】

給食はセントラルキッチンを導入し、クックチル方式で提供している。調理施設は清潔・不潔に区画して、食材の発注・検収、保管、調理、配膳、下膳、食器洗浄と一連の作業を適切に行っている。配膳は、盛り付け後30分以内に温冷配膳車と専用エレベーターを使って運搬し、病棟のエレベーターホールで提供直前まで適温管理を行っており評価できる。HACCPに基づいた品質・衛生管理を実施しており、職員の健康管理も適切である。使用食材と加熱調理後の食材は、2週間冷凍保存している。アレルギーや宗教上の配慮は、入院時に把握し、毎食、管理栄養士がダブルチェックを行っている。年2回の嗜好調査と毎食の残食調査を行い、嗜好の把握と食事サービスの適正化を継続的に検討している。また、サービスの充実を図るため、各病棟に給食専用の意見箱を設置し、意見をファイリングして部署内で共有している。さらに、旬の食材を使用した追加の1品や行事食、おやつ、お祝い膳等は、試作を行い部署内で検討してから患者に提供している。部署が一体となり、患者の意見・嗜好に寄り添った継続的で積極的なこれらの取り組みは高く評価できる。

計画的・効果的な組織運営を行っている【4.1.3】

法人の中・長期計画に基づいて年度事業計画を策定し、活動方針として重点課題を院長より発信している。また、年度の具体的取り組みは目標管理を実施し、病院管理会での目標シート(取り組み内容と数値目標)に連鎖した目標を各部門・部署で策定している。また、スタッフ個人目標まで落とし込み、病院全体での目標参画となっており、PDCAサイクルが高いレベルで機能している。日々の課題に対しては、毎週開催の三役会(病院長・看護部長・事務長)で共有・検討を行い、随時、対策が講じられており、三役の課題に対する意識統一を図っている。経営情報の発信として経営改善ニュースを発行し、職員一人ひとりへの経営参画意識を持たせる取り組みとなっている。さらに、正副院長会議での救急受け入れや病床稼働状況の分析検討をはじめ、入外医事課部会での診療報酬や加算取得に向けた検討、全病棟での病棟入院目標に対する取り組みなど、経営管理および業務改善活動によって成果が得られる仕組みとなっている。院長のリーダーシップの下で、病院幹部が連携して病院が抱える課題に対して解決に向けた具体策を講じており、計画的・効果的に秀でた組織運営は高く評価できる。

ページトップへ