薬剤部

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薬剤部門の特徴

薬剤部

薬剤部門は、薬剤師が病院内で扱う医薬品全般について関わりを持ち、患者さんの安心安全な薬物治療に貢献をすることを目指しています。

当院は、ほぼ100%院外処方です。
内服薬は原則として、すべて一包化調剤を行っています。鑑査支援システムとして、錠剤一包化監査システムMDM-1(株式会社トーショー)を導入し、安全性を高めています。
新病院移転に伴い、アンプルピッカー(株式会社トーショー)を導入しました。より正確に注射薬調剤を行う環境が整いました。

抗がん剤はすべて薬剤部で調製を行います。安全に治療ができるよう医師、看護師と協働しています。

当院には、感染症(ICT、AST)、NST、緩和ケア、糖尿病など各種の専門性を持ったチームがあります。薬剤師もこれらのチームの一員として参加しており、薬剤師としての視点から患者さんの治療を支えています。専門・認定資格の取得も目指して活動を行っています。

そのほか、災害拠点病院でもあり、熊本地震(2016年)や九州北部豪雨(2017年)の際には、薬剤師もDMATの一員として出動しました。業務調整員と呼ばれる立場での参加ですが、自身のチームがどのように動くべきかを他のチーム等と調整する重要なポジションです。調整以外にも、今この現場でどのような医薬品が求められているかというのは、薬剤師としての視点が必要で、災害現場での薬剤師の必要性が認識されました。
このように、病院薬剤師として様々な場面で活躍できる薬剤師育成を目指して、日々活動と行っています。

また、健和会ではジェネラリストとしての薬剤師育成も目標の一つとしています。当会は、4つの病院を持っており、それぞれの病院での業務を通して、急性期から慢性期まで幅広い視点を持った薬剤師の育成に取り組んでいます。
入職から3年間は、初期研修期間として、急性期と慢性期の病院で研修を行います。その後も定期的な異動を行います。

病院見学は随時受け入れています。募集要項に連絡先が記載されていますので、そちらからお気軽にご連絡ください。

若手職員からのメッセージ

1年目薬剤師

 入職して半年、職場の雰囲気にも慣れ、調剤業務、注射の払い出し、抗がん剤調製など1人でできることが増えてきました。入職してすぐは薬のことも、病院のシステムのこともわからないことが多く、医師や看護師からの質問に戸惑うことばかりでしたが、先輩方に1つずつ丁寧に教えていただき、少しずつ自分で判断できるようになってきました。
 入職前はプリセプター(新人1人に先輩薬剤師が1人つく)制度ではないことに不安がありましたが、今となってはプリセプター制ではないからこその、誰にでも質問できるこの環境にとても助けられています。独り立ちするまでは毎日必ずサポートの先輩がついてくれて、わからないことはすぐに聞くことができ、また専門的なことが聞きたければ、その分野の資格をもっている先輩に詳しく教えてもらうこともできるため、とても勉強になります。
 今後は当直や病棟業務がはじまります。まだまだ1人では不安なことや、失敗することも多いですが、患者さんやチーム医療の役に立てる薬剤師になれるよう、先輩方にフォローしていただきながら、日々の勉強を積み重ねていきます。

2年目薬剤師

 2年目になり、多くのことをさせてもらうようになりました。
 例えばチーム医療です。
 大手町病院には、ICT、AST、緩和ケア、NSTなど薬剤師が参加するチームがあります。
 初めは研修としてすべてのチームに参加させてもらいました。医師や看護師、その他コメディカルのスタッフと直接会話するため、今までの知識に加えて専門の知識が必要です。薬剤に関して、質問されたり、自分の考えを述べたり、患者さんと直接話したりと、難しいことも多くあります。勉強の日々です。
 一番大切なことは、疑問に思ったこと、わからなかったことを質問し、調べることで1つ1つ解決して次に生かすことだと思います。
 薬剤部には親身になって教えてくれる先輩ばかりです。ぜひ、一緒に働いてみませんか?

2年目薬剤師

 2年目になり、薬局内の出来る業務が増えてきて、調剤や注射業務だけでなく、病棟での服薬指導やTDM解析、抗がん剤調製など幅広い業務に携わっています。まだまだわからないことも沢山あり大変ですが、幅広い業務を一通り経験することができるのでやりがいもとても感じています。委員会活動もICT・ASTやNST、緩和ケアチームなど一通り研修する期間があり、チーム医療における薬剤師の活躍を間近で体験でき、学ぶことができます。緩和ケアチームの担当となりました。活動し始めてまだ日は浅いので、未熟な部分も多いですが、他職種と関わることで日々勉強になることがたくさんあり、良い刺激になっています。
 自分がやりたい分野があれば、積極的に意見を言える環境も整っているので学びやすい環境だと思います。まだ初期研修は3年目まであるので、たくさんの分野で知識を広げていけたらいいなと思っています。新病院に移転になり、新しい環境でたくさん学べるのが楽しみです!是非、病院に興味のある方、幅広い知識を学びたい方お待ちしています!

7年目薬剤師

 健和会では急性期の大手町病院、慢性期の戸畑けんわ病院、大手町リハビリテーション病院といろいろな環境で研修ができます。特に大手町病院では、多くの診療科に関わることが出来ます。
 研修では先輩がついてくれるので仕事のことから病気、薬のことなどを教えてもらい、わからないことだらけで不安な1年目でも安心してみんな仲良く過ごせます。他にもチーム活動は一通り参加して、特に自分の興味がある分野には積極的に関われます。
 また、病院薬剤師の業務を偏りなく全て携わるので、やりたいことがある人は偏らないように色んな知識を身につけ、まだ何に興味があるかわからない人は一通りやってみて自分に合うことを見つけたりできますよ!

各種取り組み

NST活動

NSTとはNutrition Support Teamのことです。
当院のNSTメンバーは、医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・理学療法士・歯科衛生士で構成されており、栄養状態に問題のある患者さんをチームでサポートしています。
現在は、週に2回(火・木)、回診とカンファレンスを行い、個々の患者さんにあった最適な栄養療法が提供できるよう検討しています。
NSTにおいて薬剤師は、その専門性を活かし、輸液製剤の処方設計や簡易懸濁法の提案、使用薬剤の 情報収集及びポリファーマシー患者への薬剤管理などを行っています。

緩和ケアチーム

がん患者とその家族が早期から様々な苦痛を和らげられるよう、医師・看護師・薬剤師・リハビリ・栄養士・医療ソーシャルワーカーがチームとなり、週1回ラウンドを行っています。
緩和ケアは早期からの関わりが求められています。当院では各病棟のリンクナースにより、チームの介入が必要と考えられる症例を積極的に抽出しています。
がんだけではなく、非がん患者の介入も始まっています。
その中で薬剤師は、その対象となった方の投与中の薬剤はもちろん、採血結果、医師や看護記録などをふまえ、適切な鎮痛薬が選択されているか、緩下剤、制吐剤の評価など、患者さんの苦痛がすこしでも和らぐように、緩和ケアのラウンドにて提案をおこなっています。

資格取得状況

  • 感染制御認定薬剤師
  • 抗菌化学療法認定薬剤師
  • 日病薬病院薬学認定薬剤師
  • 薬剤師研修センター認定薬剤師
  • 認定実務実習指導薬剤師
  • 医療安全管理者認定
  • DMAT(業務調整員)
  • 栄養サポートチーム(NST)専門療法士
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