健和会大手町病院の整形外科は、地域住民・患者さんや地域の医療のネットワークに支えられながら、「いつでも、どこでも、だれでも」安心して医療が受けられるように、北九州の地域医療の第一線を担う整形外科として診療を続けてきました。私たちは、手術をはじめとした整形外科の知識・技術を生かして、患者さんの機能回復・早期社会復帰に寄与し、地域に貢献していきたいと考えています。
救急外傷での一貫した診療
当院は救急医療に力を入れており、頭部外傷・胸腹部外傷などを合併する脊椎脊髄損傷や四肢・骨盤の骨折患者さんが数多く搬入されます。救急科・外科・脳神経外科・麻酔科などと協力しながら、治療の優先順位を検討し、救命から機能回復・早期社会復帰に向けて、一貫した診療を行っています。
合併症を抱える患者さんの総合的な診療
合併症の多い高齢の患者さん、小児・妊婦の外傷患者さんについても、総合診療科をはじめとした他科と協力しながら治療を行っております。精神科疾患を有する患者さんについては、精神科常勤医師が不在のため専門的な対応は限られますが、精神的に安定した患者さんを中心に治療を行っています。
外来診療
外傷で当院救急外来に受診された患者さんの経過観察や、ご紹介いただいた患者さんの精査、手術後の外来リハビリテーションなどを中心に外来診療を行っています。また、外傷以外の脊椎疾患・関節疾患の診断・治療も積極的に行っています。
病棟診療
東6・西6階病棟が整形外科で、主に外傷急性期や手術前後の患者さんの整形外科的な看護・リハビリテーションを行っています。病状が安定した患者さんについては、受傷・手術後2週間程度で退院もしくは転院・転棟としています。入院リハビリテーションの継続が必要な患者さんは、脊椎・股関節・膝関節の骨折や術後については当法人内で回復期リハビリテーション病棟のある大手町リハビリテーション病院・戸畑けんわ病院への転院を検討し、その他については当院の地域包括ケア病棟(西8階病棟)で1ヶ月を目処に入院継続としています。
手術療法
四肢・体幹の骨折・外傷を中心に、関節疾患・脊椎疾患・手外科領域の手術も含め、年間1200件程度の手術を行っています。手外科・脊椎外科では積極的に顕微鏡下手術を行っています。手術麻酔は局所麻酔を除いてほぼ全例、麻酔科医師が管理します。
運動器リハビリテーション
当院は多くの理学療法士・作業療法士を配慮しています。手術が必要な患者さんについては、手術前後から病棟内もしくは4階のリハビリセンターで、手術後の患者さんを中心に 行っています。