はじめに

当院では2019年4月に高気圧酸素治療装置(第1種)を導入しました。高気圧酸素治療は、幅広い疾患での治療効果が報告されており、当院では、多くの患者さんの治療に活かしていただきたく、地域医療への貢献を目指していきます。

高気圧酸素治療とは・・・

高い気圧環境の中で、100%の酸素を吸入することにより血液中の酸素量を増加させて、手足の先端まで酸素がいきわたり、酸素不足の状態にある組織に対して改善を図るものです。

高気圧酸素治療の適応

高気圧酸素治療は、様々な疾患に適応とされており、健康保険の適応とされている疾患は以下の通りです。 

  • 減圧症または空気塞栓に対するもの ※発症後1ヶ月以内に行う場合
  • 急性一酸化炭素中毒、その他ガス中毒
  • 重症軟部組織感染症(ガス壊疽、壊死性筋膜炎)又は頭蓋内膿瘍
  • 急性末梢血管障害
  • 重症の熱傷又は凍傷
  • 広汎挫傷又は中等度以上の血管断裂を伴う末梢血管障害
  • コンパートメント症候群又は圧挫症候群
  • 脳梗塞
  • 重症頭部外傷後若しくは開頭術後の意識障害又は脳浮腫
  • 重症の低酸素脳症
  • 腸閉塞
  • 網膜動脈閉塞症
  • 突発性難聴
  • 放射線又は抗癌剤治療と併用される悪性腫瘍
  • 難治性潰瘍を伴う末梢循環障害
  • 皮膚移植
  • 脊髄神経疾患
  • 骨髄炎又は放射線障害
  • スモン

治療の流れ

1・専用の治療着(綿100%)に着替えます。

2・スタッフより、所持品チェックを行い、高気圧酸素治療室に移動します。
  ※ 安全の為、高気圧酸素治療装置内に携帯電話等、所持品は持ち物は持ち込めません。
  ※ トイレは事前にお済ませ下さい。

3・臨床工学技士により、治療の説明と所持品チェックを行います。

4・高気圧酸素治療装置に入り、治療を開始します。
  ※ 治療には約90分程度要します。
  ※ 治療中は臨床工学技士がサポートを致します。
  ※ 治療中にすることは特にありませんのでテレビの閲覧など、リラックスしてお過ごし下さい。

治療を受ける際の注意点

詳しくは「高気圧酸素治療のご案内」を参照ください

治療装置の日常点検

治療開始前に臨床工学技士が高気圧酸素治療装置の点検を行い、安全性を確認しております。

地域連携・高気圧酸素治療法に関するご相談

高気圧酸素治療をご希望される場合は、当院の医療連携室にご連絡下さい。各科の医師及び高気圧酸素室の責任医師で相談に応じます。

 

 

お問い合わせ先

健和会大手町病院 医療連携室

TEL093-592-5530平日 8時40分~17時00分まで